溶け合う境界線 ⾃然と調和する アウトドアのためのコーヒー
静寂のなか、⽕をおこす 湯を沸かし、⾖を挽き、コーヒーを淹れる アウトドア活動を始める前、合間、終えた後、⼀⽇の締めくくりに… ⼀杯の特別なコーヒーが⾃然の中のひとときに彩を添える
はぜる炎、⽊々の葉擦れ、せせらぎ、鮮やかな緑、 川⾯の光の反射、⾵や草の匂い、⼭野草の花の⾹り…
五感が澄んでゆき、⾃然と⾃分の境界線があいまいになる、 そんな感覚にひたる
OUR STORY
-
沢のぼりの一休みに、 フライロッドを脇に置いて
渓流を登り、釣りを楽しむ 岩魚、アマゴ、ヤマメ、渓流魚達はみな美しい 沢沿いは緑が濃く、木漏れ日がまぶしい 沢の空気は冷たくても、登るにつれ汗も流れる 川沿いの木陰で一休みして、 バックパックからバーナーとコヘルを取り出し、 ロッドを横に、コーヒーを沸かす
-
緑濃い森の中、鳥たちのさえずりを聞きながら
森の中、ビノキュラーをかけ散歩する。 カラやヒタキの囀りが、澄んだ空気の中、 木々に反射して、独特の響き方をする 時にはキツツキのドラミングも聞こえるが、 鳥たちの姿はなかなか見えない 立ち止まって、じっと佇み、目を凝らし、 声の方向を頼りに遠い枝葉の間の動きを探すと やっと鳥たちが現れる いっそ座り込んで鳥たちが近づいて来るのを待とうか、 コーヒーでも沸かしながら
-
静寂のなか、タープにあたる雨音を聞きながら
テント代わりのバンの前に小さなタープ張り、 小さなローチェアとローテーブルを置く 雨が降り始める 地面の草や落ち葉にあたる雨の音が近い タープにもリズミカルに雨が当たる 雨の音しかしない バーナーを付けると ガスの噴出する音が低音の静かな伴奏を添える そんな音を聞きながら、一人コーヒーを飲む
-
澄んだ冷気の中、昇る朝陽に暖まりながら
朝の静寂のなか、火をおこす 湯を沸かし、豆を挽き、コーヒーを淹れる コーヒーは体の内から、 少しずつ昇る朝陽は体の外から、 私を温めてくれる 一杯の特別なコーヒーが 自然の中のひとときに彩を添える 一日の始まり
-
ソロキャンプの夜、 ランタンの光で読書しながら
ソロキャンプの夜は長い 日が沈むと、もう夜が始まる 陽のあるうちにサイトをセットし 簡単な食事とビールもすませた 後はコーヒーを飲みながら ランタンとヘッドランプの光で 読みかけの小説を
-
焚火台に薪をくべ、はぜる音を聞きながら、 友との語らいの中で
友人や家族とのキャンプの醍醐味は夜の焚火 薪を火にくべると、はぜた火の粉が天へ上り消えていく コーヒーを片手に友との昔話は尽きることがない ギター弾いて歌いたくなる
-
星空の下、くつろぎのひとときに、 お気に入りのシェラカップで
お気に入りのステンレスのシェラカップ もう何十年も使い続けている スノーピークの格好良いカップも欲しいけど… このカップで飲むコーヒーが一番旨いはずだから もう暫く使い続ける
-
川横のサイトで、涼しい夜風にあたり、 せせらぎの音を聞きながら
夜、川のそばで涼しい風にあたる 快晴の昼間に焼けた肌の火照りを 水面で冷えた風が冷ましてくれる 川の対岸のサイトのランタンの光が川面に揺らめき せせらぎの音は柔らかい コーヒーを飲みながら、いつまでも川面を見つめ、 せせらぎを聞いていられる
私たちはアウトドアを楽しむための
コーヒーを創りました
int COFFEE OUTDOOR
COFFEE STORY
熊本の⼩さな街に、地元で⼈気のコーヒー焙煎店がある。 柔らかい笑顔の店主が⾄⾼の⼀杯を提供し、 妻が来客との楽しい会話で暖かさを添え、 客は⾹ばしい⾖を⼿に帰路につく。 ⼈気の珈琲焙煎店への客⾜は⽌まることがない。
そんな焙煎店の店主に私たちが出会ったのは、必然だったのかもしれない。
20年前までの彼はHONDAのエンジニアとして、バイクの設計に夢中だった。 彼は⽇々⽇本のため、世界のためにひたすらバイクの設計をし続けていた。 朝、整ったデスクに着く前、コーヒーを淹れる ⼀⽇中、⼤好きなバイクの設計に熱中する 仕事を終え帰宅すると、ソファでくつろぐ前、ベッドに⼊る前、 再びコーヒーを淹れる
こだわりのコーヒーを淹れ、バイクの設計にこだわる、 そんなシンプルで静かで、安定した毎⽇だった。
しかし、そんな彼の⽇常は、約20年前 南⽅の島嶼国インドネシアに駐在したことで⼤きく変わった。
現地の友⼈に淹れてもらったトラジャコーヒーを初めて飲んだ時、 彼はそのあまりの美味しさに衝撃を受けた。
それ以来数年間、 彼はインドネシアの島々を巡り、 農園で直接⽣⾖を買い、 ⾃ら焙煎し、 さらにその魅⼒に⼼酔した。 ⽇本で出会うことのなかったその美味しさ、 新鮮さと混じり気のなさ、 ⼤地、樹、森、⾵のような⾃然の⾵味
彼は、このインドネシアのコーヒーを⽇本に持ち帰って、 この美味しさを広めたいという 新たな「夢」を見つけた。
彼は仕事を辞め、⽇本で焙煎店を開く準備を始めた。 彼は新鮮な⾃然栽培コーヒーを仕⼊れる独⾃のルートを開拓した。 取り扱うのはインドネシアの本当に美味しいコーヒー⾖のみだ。
-
低コストで⼤量に買い付けできるオールドクロップでなく、 ニュークロップビーンだけを。
-
⾖の保管期間を最短にするため、 マイクロロットの仕入れを。
-
実際に農園に⾏き、⽣産者と触れ合い、 コーヒーのダイレクトトレードを。
-
選定した良質なコーヒー⾖全てに対するトレーサビリティを。
彼は⽣産者やコーヒーの未来にも⽬を向けた。
目で見る・手で触れる・鼻で嗅ぐ。 ⽣産者と同じ⽬線でコーヒーを愛した。
潅⽔⽤のポンプを⾃ら購⼊して農園に持ち込むこともあった。 クラファンを使って奥地に残るアラビカ原⽊を守る活動もした。 これこそが彼の求める美味しいコーヒーへの情熱であり、 そして彼が思う責任だった。
2009年、彼はついに故郷の熊本に焙煎店を開いた。
インドネシアの⼟に⾜をつけて5年がたっていた。 彼の想いは、南⽅の島国インドネシアで芽吹き、⽇本に根付いたのだった。